スキルアップセミナー&茶話会
9月26日(木) しょうぶ学園様にて、施設内とotto&orabuパフォーマンス練習風景を「作品やアートを体験してインテリアに活かせる感性を磨く時間」として見学セミナー、Otafuku様にてランチ茶話会を開催しました。
ご参加された皆様ありがとうございました。
まずはアムアの森を館内見学、建築の際にはアンティークのドアを先に入手し、そのサイズに合わせて壁の開口サイズを決めたという苦労話から、曲線を描く壁には下地材をそのままアートとして捉えたエピソードなどをお聞きし、福森施設長の感性に刺激を受けました。
随所には、入居者が製作したタイルが床や壁に並べられ、一つとして同じ作品は見当たりません。
250人が入るホールには、階段型の移動式スタンドや充実した音響設備が備えられ、一般への貸出も可能とのこと。
多様な感性を一つひとつ大事にしアートとして尊重する暖かさを、建物のあらゆる場所から感じ取ることができました。
その後、10月5日(土)にリバーバンク森の学校で開催される、GOOD NEIGHBORS JAMBOREE 2024への参加を控えた「otto & orabu」によるパフォーマンス練習風景を見学。
「たまたま」ドラムやトランペットなど演奏ができる職員方がいらっしゃったらしく、入居者に混じって曲をリードされています。
様々な民族楽器が並び、福森施設長のジョークが入り混じる指揮に合わせてそれぞれが思い思いに身を委ねる様子を拝見していると、喜びや叫びを全身で受け止め、生きている実感を肌で感じられたのではないでしょうか。
しょうぶ学園に移動し、施設長自ら植えた木々たちに囲まれた中庭を眺めながら各工房も見学させて頂きました。
刺繍に陶芸、木工から和紙まで幅広いジャンルの製作工房があり、入居者は歌いながら絵を描いたり時間に縛られることなく自由で、ゆったりとした空間がありました。
福森施設長のディスカッションでは、通常リスクマネジメントからの観点でいうと学園の入り口に門を設けるよう、色々な方から指摘を受けられるとのこと。しかし、人としての敬意から「囲わない」信念や、入居者たちが作り出す音や作品をマネタイズしていく工夫などをお話ししてくださいました。
今ある経済社会において、利益を得るためにビジネスを考えた上でアピールや独自性を追加していくことが多いのに対し、順番としてはその逆の、心のまま作り出されたものを多くの人に届けられる形に整えて送り出すことができるのは、福祉施設だからこそ出来ることだそう。
建築やインテリアにおいても、学びになるポイントがたくさんあったように感じます。
最後の茶話会では、窓から覗く木々が風にそよぐ景色に癒されながら皆さんの会話が弾んだようで、大変充実した時間を過ごせたのではないでしょうか。